DTP関連の業務をやっている関係で、大量の写真を扱うことが多いです。
そのため写真の一覧、いわゆるコンタクトシートを頻繁に作成していました。
昔は、Adobe BridgeにコンタクトシートをPDFとして作成する機能があったのですが、いつだかのバージョンアップで機能が削られ(バージョンダウンじゃ)、以降はAdobe IndesignのImageCatalogというスクリプトで対応していました。
で、久しぶりに何となくAdobe Bridgeの2019を起動してみたら、なんとコンタクトシートの出力が復活してるじゃないか…。
ということで、使ってみた&使用手順についての投稿です。
上部メニューの「出力」から
Adobe Bridgeの上部にある「出力」のタブを押すと、出力設定に切り替わります。
テンプレートから選べますが、ベースとして使うだけで、どれを選んでも好き勝手に内容を変えられます。
とりあえず、出力したいと思ってる形に近いものを選べば良いと思います。
設定項目としては
- ドキュメント
- グリッドと余白
- ヘッダーとフッター
- 透かし
- PDFプロパティ
の5項目があり、割と細かに設定できるようになっています。
コンテンツタブから、ドラッグ&ドロップ
配置したい画像は、コンテンツのタブから、出力プレビューにドラッグ&ドロップすると、リアルタイムで追加されていきます。
不要な画像は、出力プレビューで選択すると、削除ボタンが出てきます。
シフトを押しながら選べば、複数選択可能です。
試しに、フォルダごとD&Dしても、アラートが出て配置はできませんでした。
サブフォルダが多くある場合は不便ですね。
アプリケーションのメニューから、「サブフォルダー内の項目を表示」にチェックして、ファイルを一気に選ぶのが妥当なようです。
リスト内の画像一覧も見られれば便利ですが、無いみたい。
出力設定
出力設定は、5つの項目。
ドキュメント
紙のサイズや背景色、ファイル名の有無など事細かに設定できます。
良いですね。
グリッドと余白
ここで縦列と横列に、何枚づつ配置するかなどが設定できます。
余白やセルの間隔も設定可能。
セルのサイズを各写真の仕上がりサイズにすれば、勝手にフィットするので、コンタクトシートではなく、同じサイズで写真を何枚も貼り付けてプリントしたい場合に便利です。
ヘッダーとフッター
リストのタイトルや分類をいれる際に使えます。
ページ番号もここで入れられるので、複数枚になる際は重宝します。
透かし
透かし(ウオーターマーク)を、色々な方法で入れられます。
全部の写真それぞれや、リスト全体などを選べて、透かしの角度やサイズなども細かに設定できます。
PDFプロパティ
PDFを開く際にパスワードをかけたければ、こちらで入れられます。
また、「再生」の項目で開いた後の自動再生機能を設定できます。
やってみたけど、フルスクリーンモードじゃないとページの切り替えなどが発生しなかったです。
まぁ、単純にリストとして使う際は邪魔なので、この機能は使わんかな。
PDFに書き出し
必要な設定が終わったら、PDFに書き出しでPDFファイルが出力できます。
PDFのバージョンは、1.3(Acrobat 4.x)で、Web表示用に最適化されていました。
思いのほか、高機能ですね。
そもそも、いつ復活したんだ?
そもそも、昔のAdobe Bridgeにあった機能でしたが、何か事情があるらしく、新しいバージョンが出た際に機能が削除されました。
どのバージョンだったか忘れましたが、CCの前、CSのいくつかだったような。
当時、えらい不評でしたし、復活を望む声を多く見ました。
私はコンタクトシートのためにBridgeを使っていたので、機能の削除により使わなくなり、一時はインストールすらしなくなりました。
それで、いつから復活したかを検索したら、2017年版のようです。
Adobe Output Moduleとかプラグインで誤魔化していたようですが、2017年リリースのバージョンからネイティブでサポートされたようす。
すでに実装から何年か経ってるんですね…。
おわり:使ってみたら便利になってました
使ってみたら、非常に高機能で使いやすい仕様でした。
配置数やヘッダー、余白などを細かく設定できるので、IndesignのImageCatalogスクリプトより使いやすい。
欲を言えば、フォルダーをドロップしたら、サブフォルダ含めて画像ファイルを全部配置できる仕様だったら、もっと便利だったな と。
私はスクリプトやめて、次からこっち使います。
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