私が最初にDTPエキスパートの資格をとったのが2015年6月。
2021年で6年目となり、資格は2年更新のため今回で3回目となりました。
事前にリサーチでもしておこうと思っても需要が無いのか、公式以外の情報って検索してもあまり出てこない…
ということで、
2021年4月にあったJagatの認証試験「DTPエキスパート」の更新試験について、概要とその内容がどういうものか?をまとめました。
ちなみに、2021年4月11日に更新試験を受けて合格し資格継続となりました。
取るときは非常に大変だったので、「更新落ちたらどうしよう…」と思っている方。
だいじょうぶ、非常に簡単です。
問題や答えなどは面倒なので載せませんが、ぶっちゃけ事前準備なしの舐めプでも更新できるでしょう。
(この記事のせいで、次から難しくされても困るけど…。)
今回の更新で「DTPエキスパート・マイスター」に
ご存知かもしれませんが、2020年3月から筆記のみ合格した”DTPエキスパート”と、実技も合格した”DTPエキスパートマイスター”の2段階制となったそうです。
私はご存知なかったです…。
2019年までに資格を持っている人は、更新すればに自動的に「DTPエキスパート・マイスター」となります。
なんで2段階に?というところですが、
ある会社では、営業でも昇進の条件としてDTPエキスパートの取得があるそうで、実技課題について相談を受けたことがあります。
おそらく、そういう実技の実施が難しい人も受けるため、筆記だけの試験を設けたんじゃないかと思います。
んー…マイスターって、ちょっと恥ずかしい気が…。
印刷機のハイデルベルグがドイツだから、ドイツ語なのか???
まぁ、今回で私もマイスター!
なのですが、今回…
まぁ前回の更新時もですが、資格として特に役に立つ場面もないので、「もう更新しないでいいかなぁ」と考えていました。
結局は更新したのですが、それは別記事で書こうと思います。
更新試験の申し込み
特別なことはありませんが、更新の流れから。
後々、変わってしまうかもしれませんが、2021年4月時点の情報です。
まず、資格期限が切れる4カ月くらい前に、郵便とメールで更新の案内がきます。
6月期限切れなら2月とか。
申し込み方の詳細は同封の案内にあると思いますが、エキスパート資格者サイトのマイページメニューにある「更新受験料のお支払い」から受験料を払うとエントリーです。
2021年4月の更新試験の費用は、7,300円でした。
消費税増税の影響か、2019年の更新時は7,150円だったのが微妙に値上がってます。
「お支払いを確認しました」というメール以降、何も来なくて不安になりましたが、試験期間開始の数日前になったらメールで試験URLや試験概要について案内がきました。
試験期間は1カ月くらいで、2020年春の更新試験では4月1日〜30日でした。
その間、好きなときに更新試験用のサイトでテストを受けて、1部・2部・記述に合格すれば更新試験合格となります。
新しい認証証は6月に着くとのことですが、郵便では「6月上旬」、CBT試験後の表示は「6月中旬」と表記されており。
どっちやねん…。
結果、6月10日に届きました。
更新試験は難しくない
DTPエキスパート取得時の試験は、結構大変だったと思います。
過去問で対策していれば、問題自体は解けるのですが、
- 200問を超える問題を2時間、2セット。
- 1問30秒程度で問題を解き続ける耐久レース。
- 見分けのつかん文字コードのJIS規格など
- 一生使わないであろうトリビア的な問題…。
私が受験した会場は座席が身動き取れないくらい非常に狭く、受験後はエコノミー症候群ぽくなって体中の痛みが半月ぐらい治らなかったのを覚えています。
そのため、更新試験では何をさせられるのかと恐怖を感じるところですが、更新試験は、取得時と比べれば天国のようなテストです。
- 24時間、ネット環境あれば、どこでもOK。(寝転がりながらでも
- 時間無制限で、1000回まで中断OK
- 1部・2部、各150問ぐらい(設問としては50問くらい)
- 不合格点でも採点で答えを見て、間違いを復習してやりなおしOK
- やり直しは各3回までOK
- 実技なしで、記述問題のレポートは内容不問で出せばOK
と、知識を試すよりテストを通じて知らない部分の補完を求めている印象。
回答を知って再受験できるわけで、普通にやれば落ちることは無いでしょう。
私も、マジで何も準備せず受けましたが余裕でした。
これまでの試験と同じ問題も結構ありましたし。
更新試験の流れと内容
更新試験はCBT(Computer Based Testing)方式で、
パソコンやスマートフォンのブラウザで試験用のサイトにアクセスし、回答をチェックボックスで選んで進めます。
テストは1部・2部・記述と3本立てで、
合格の基準は、1部・2部は8割以上の正解でクリア。
記述はアンケート的なもので、記述内容は問わず出したらOK扱いです。
すべてで合格すれば更新試験が突破となります。
更新試験の所要時間
更新試験にかかる時間について。
おそらく、集中してやれば2〜3時間ぐらいで終わると思います。
ちなみに私は、7時45分ごろから始めて13時ごろに終わりました。
5時間くらいかかっていますが、ブログにまとめるためスクリーンショットを取りまくったり、一回不合格になってみるなどしたため、多めに時間がかかっています。
さらに途中、何度か中断してトイレ行ったり朝食や昼飯食べたりしたので、実働時間としては4時間弱ぐらいですね。
ログインと受験環境
メールで更新試験用サイトのURLとパスワードがきますので、エキスパートのIDと併せ入力してログインします。
受験はPC・スマホの両方出いけるようですが、推奨環境じゃないとログインすらできません。
私は最初、Firefoxでアクセスしたら、
「OSのバージョンが推奨環境対象外のためご利用いただけません」
と、推奨OSのmacOS 10.15 Catalinaだけど拒否されました。
ブラウザを変えて、Chromeで繋いだら大丈夫でしたが。
古いマシンで受験する場合は注意が必要だと思います。
ログインすると1部・2部・記述と表示され、順番に受験していきます。
テストを実施し、合格すると「実施済/合格実績あり」と表示されます。
回答はボタンをクリックするだけ。即時採点で答えも分かる。
1部・2部ともに、回答のボタンをクリックしていくもの。
感覚的には資格取得時のマークシートと大差ありません。
問題の内容も、過去の試験や過去問で見たことのあるものが大半で、「全く分からん」というより「何だっけコレ?」というものが多いです。
問題を解き進め、全てに答えたら右下の[終了]を押すと、その場で採点され結果が表示されます。
採点前に確認画面が出るため、いきなり採点される心配はありません。
採点結果はシンプルに正解率で表示されます。
要項に8割で合格と書かれているので、80%以上で合格ですね。
結果画面の右上にある「詳細を表示」を押すと、採点の詳細が表示されます。
不合格だった場合は、こちらで間違ったところをチェックすれば回答が知れ、再受験は余裕でしょう。
「正解」「不正解」のほかに「一部正解」という表記があるので、複数回答の問題で一部間違っても部分点があると思われます。
不合格点だとどうなる?不合格になってみた。
テストは、8割が合格ライン。
で、第一部をやっているうちに、なんとなく
「不合格点を取ると、どうなるのかな?」
という疑問が湧いてきてしまったため、
さすがに3回失敗するとどうなるかは試せませんが、一発不合格点を取ってみました。
経験に裏付けられた勘で、1問5秒で解いていく! と、深く考えずにやった結果、
OK!不合格。
78点ってあぶねぇ、合格しちゃいそうだった。
受け直してみると、初回と問題は全く同じで、順番のみ変わっていました。
履歴は残りますが、特にペナルティもありません。
再チャレンジを促すメッセージとともに、もう一度遊べるドン♪という感じ。
間違いを復習してれば、知ってる問題なので難なく解けます。
このように、1部と2部それぞれ3回まで受けられるし、採点と回答を見てやり直せるので、よほど舐めてかからなければ受かる仕様です。
記述試験の内容
1部・2部の合格後にある記述試験ですが、アンケートみたいなものです。
採点対象されないため内容は問われませんので、提出をもって合格です。なので思うままに回答すれば良いと思います。
極端な話「しめじ」とかでも行けるんでは…
一応、今回の試験での質問内容は、
- デザインとマーケティングについて、ご自身の立ち位置・業務等に関連すると思うポイントを挙げてください。
- 現在の職種
- コロナ以前に比べ、活用する研修やスキル向上の手段は変化しましたか?
- コロナ収束後の行動様式の中で、研修やスキル向上の手段として活用したいもの
- ビジネスのあり方が変化し、かつ人生100年時代と言われる昨今、社会人のスキル向上や働き方などについての考え・感想があれば回答ください。
といったあたり。
試験問題は、みんな同じ?
ふと気になると思いますが、試験問題はみんな同じなのか?ということですが、順番や問題の一部が人により異なるようです。
会社員だった頃、更新試験対策の資料として他の更新試験受験者と問題を共有したのですが、ほぼ同じながらも一部問題が異なっていました。
また前述の通り、不合格になるとどうなるか試したので2部を2回受けたのですが、問題は全く同じながらも順番が異なっていました。
つまり、厳密な検証ができませんが、
出題の1割程度(?)が人により異なり、再挑戦の場合は問題の順番がシャッフルされるという仕様だと思われます。
なので、不合格後に回答の番号だけ覚えてクリックして終わらせようというのは上手くいきませんし、他の人の問題を貰って終了というわけにはいかないようです。
ちゃんと試験を受けましょう。
といっても100点じゃなくていいので。ね…
おわり:やれば合格るけど、更新するか?で一考してしまう
ということで、更新試験を合格しました。
今後は「DTPエキスパート マイスター☆」を名乗っていきたいと思います。
更新しようと思うけど落ちるか不安… という方は、全然余裕なので安心してください。
ちなみに、2021年4月更新試験の受験状況ですが、
更新対象者数 | 更新申請者数 | 合格者数 | 更新率 |
1,332名 | 1,162名 | 1,135名 | 85.2% |
だそうで。
受験者は、ほとんど落ちてないですね。
しかし、時代はWebが主流で、印刷業界も衰退の一途。
もはやDTPスキルだけで食っていける時代ではなくなっているし、デザイナーはポートフォリオで評価されるので資格は意味を成しません。
「DTPエキスパート」という称号が、どれだけ役に立つのか?
2年後に、また更新の案内がくるのでしょうが、更新するかは時勢を見て考えるところです。
ネタとして受験するかもしれませんが。
では、また2年後に。
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