DTPする際、膨大なフォントの管理は大変なので、私はフォント管理ソフトのExtensis Suitcase Fusionを長らく使っていました。
標準で入っているFontbookは大量にフォントがあるとおかしくなるし、思ったとおりに動かないことも多くて。
バージョンは8(19.1.1)。
Suicase Fusion 8のサポートは終了していますが、動けばいいし、問い合わせることもないのでサポートの有無は関係ないところです。
しかし、Adobeの最新版が使えなくなったことから、macOS10.12(Sierra)から10.15(Catalina)に変更したところ、全くフォントを認識しなくなりました…。
いろいろ試したけどダメ。
Suitcase Fusion 8は、10.14以降では全く使い物にならない。
まいったねコリャ。
具体的な症状と、使えなくなって私がどうしたかを書きたい。
フォントを認識しない
OSの10.15(Catalina)を入れ、Suitcase 8を入れましたが、全くフォントを認識しない…。
環境はこんな感じ。
どのフォントファイルをドラックしてもダメ。
英字もダメ、日本語もダメ。
OS標準のシステムフォントすら、リストに表示されません。
macOS10.13(High Sierra)から、システムの大幅変更があったので、フォントのマネジメントが効かなくなったのかもしれない。
Suitcase Fusion 8の動作環境は10.3(High Sierra)まで
SOFTWARE Tooのサポートを見たところ、バージョンは8の対応は10.13(High Sierra)までのようで、10.15は、対応動作環境から外れていました。
まぁ、2017年に買ったやつだし。
Extensisから、購入履歴もライセンスも消えとる…
さらに、
インストーラーを落とし直してインストールし直してみるか…と、ダウンロード場所として指定されているExtensis(英語)のサイトに行ってログインしたところ。
ライセンスがねぇ
購入履歴もねぇ
サポート終了って、困っても相談受ないのはいいけど、買ったことすら無しにされるのか…
Extensisアカウントは残ってるのが感じ悪い気がしないでもない。
インストーラーも入手不能に。
保存してなかったので、入れることもできない。
オワタ\(^o^)/
Suitcase Fusionは、買い切りじゃなくサブスクに
じゃあアップグレードでもしますか…と思ったけど、買い切りじゃなくてサブスクリプションになっており。
年間12,100円(税込)ですと。
必要経費とはいえ、
Adobe、Office、フォントとサブスクだらけでイヤになってるところに、フォント管理だけで1.2万円ってーのは…。
他のソフトにするか、手動でええわってなった。
年間5,000円くらいなら買ったかな。気分的に。
Suitcaseは全く悪くない。
年間1.2万を高いと思う私の財布が悪いのです。
Suitcaseを失ってから1年。フォントは手動で管理してます
実は、この記事を書こうと思ったのは1年前くらいで…
Suitcaseを失ってから1年。
結局、今の私のフォントの管理は、
ユーザー > ライブラリ > Fontsフォルダ
に手動追加用のフォルダを作って、エイリアスをデスクトップに配置。
必要に応じ、フォントをエイリアスにぶち込んでアクティベート。
要らないくなったらファイルを削除。
というスタイルで落ち着きました。
他のソフト試すのもメンドクサイし、全く困ってない。
追加用のフォルダを作ると、なんかのインストールで勝手に入ったフォントと
自分で入れたフォントが混ざらないので、見分けやすくなって良いです。
代替のフォント管理ソフトとしては、
FontExplorer® Xが無料のバージョンのとき使ってたけど、昔あったATMのような感じで非常によかったので、良さそう。
買い切りだし(90ユーロ、2021.12.8時点のレートだと約11,505円)。
ただ、英語しか無く手を出しづらい…。
おわり:よく考えたら、フォント管理ソフトが要らなくなってた
ということで、残念ながらver.8は逝ってしまいました。
同じくSuitcseを持っている知人に聞いたら、ver.9は動作環境に書いてある通り、10.15でも動くそうです。
ver.9のアップグレード案内が来た時にやっておけば…。
近年は旧OS、旧バージョンソフトの切り捨てが顕著で困ったものですね。
ともあれ、
このトラブルで、フォント管理ソフトが必要か?ということを改めて考える機会になりました。
出力や流し込みをやっていた頃は、色んな人が作った色んなフォントで作られたデータに対応するために膨大なフォントを抱え、開く書類が変わるごとにフォントが足りない足りないで、手動ではやってられない状況でしたが、今は自分が1から作るものがほとんど。
昔ほど外からもらうデータも多くないので、環境にフォントを足す機会もほとんどなく、管理ツールをわざわざ使うまでもなくなってたことに気づきました。
さらば、Font Suitcase。
またいつか。
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