最近、iMac2017のシステムドライブが容量不足で困ってきたため、外付けのシステムドライブとして、Thunderboltのケースを検討していました。
Thunderbolt3は最大2,750MB/sらしく、現在のシステムのSSDはW:1111.4MB/s、R:1813.8MB/sで、速度的には問題ない。
で、最終的にORICO TechnologiesのThunderbolt3 NVMe M.2 SSD用ケース「APM2T3-G40」を買ったのでレビューです。
amazonで購入しましたが、評価がなく、手を出すのに一抹の不安がありました。
けど、人柱精神で凸。
今回は、ベンチマーク、熱、パッケージや付属品などの製品内容。
あとオマケで、なんかORICOのTb3-NVMeケースって、SCM2T3-G40、APM2T3-G40、TFM2T3-G40の3種類あるけど、その違いを調べた結果。
USB4は、ユーザー的にはThunderbolt 3とほぼ同じらしいので、今後のUSB4のORICO製品が使い物になるのか?の参考にもなるかもと思います。
と、割と頑張って製品レビューします。
2021年2月2日時点。特に耐久性に不安がありましたが、全然問題ないです。
とりあえずベンチ
まず知りたいのはベンチマーク結果だと思うので、最初に。
一緒に買ったM.2 SSD、「Western Digital SSD 1TB WD Blue SN550 PC M.2-2280 NVMe WDS100T2B0C-EC」を突っ込んで、ケースに付属のThunderboltケーブルを使ってテスト。
ベンチを回したマシンはコレ。
このiMac2017(27インチモデル/macOS 10.15)のThunderbolt3コネクタに刺しての結果です。
ベンチ結果に悪影響を与えない程度のマシンパワーがあるということで。
そしてMacのストレージをベンチと言えば、みんな大好き「Blackmagic Disk Speed Test」。
その結果は、
Write:1915.1MB/s、Read:2111.2MB/s。
何度か回した3ターン目の結果。
組み込んだM.2 SSD「WDS100T2B0C-EC」の公称スペックは、maxWrite:1,950MB/s、maxRead:2,400MB/s。
ベンチとしてもwriteはほぼmax、readも9割ぐらい出ており、許容範囲かつ十分な速度じゃないでしょうか。
ケースの性能が足を引っ張ている感じはありませんので、ベンチ的にAPM2T3-G40の性能は文句ないと思います。
ちなみに、このベンチを行った本体のiMac 2017に内蔵の256GB SSDの速度はWrite:1111.4MB/s、Read:1813.8MB/sとなっており、この外付けのほうが早い。
USB3.1に2.5インチSSDでも超早いと思っていたけど、外付けで2000MB/sの時代が来ていたのですね…。
HDDやFusion Drive内蔵のMacでThunderbolt3搭載のを使っている人なら、このケースじゃなくてもいいですが、外付けのシステムを構築すれば劇的に早くなると思います。
温度は、触っても思ったより熱くない。(温度計が来たら追記します)
M.2 SSDで、非常に気になるのは熱問題。
NVMeは高速なだけあって、発熱もハンパではないもの。
熱がこもる出来の悪いケースだと、速度を落として発熱を抑える「サーマルスロットリング」という機能が発動し、パフォーマンスが非常に悪くなります。
なので、APM2T3-G40は大丈夫か?
iMacのシステムドライブとして運用中、触った感じだと平常時でぬるいぐらいなので、40度ぐらい?。
負荷時でも、ちと熱め?というぐらいで、普通に触っていられる程度です。
体温計で計ろうとしたけど、分かるもんじゃありません…。
具体的に温度を計りたいところですが、昨今、対物の温度計が大人気なので品切れ。入荷待ちです。
発注はしているので、来たら追記します。
外部と内部で、平常時温度と負荷時温度を計る予定。
パッケージと内容物
順番が前後しますが、続いて開封の儀です。
パッケージ
パッケージは、2.5インチドライブ用のUSBケースと同じぐらい。
裏面には、中国語と英語で仕様を併記。
本体
本体は、アルミ製。
部品も厚みがあってバリもなく、きれいな仕上がりです。
蓋の凹みは、SSDにサーマルパッドを乗せる分のスペース。
サーマルパッドを乗せて蓋をすると少し浮いて、圧着させる感じになる。
中の基盤はシンプル。
Thunderbolt製品がクソ高いのはチップが高いからなのか?
内容物
付属品は、
- Thunderbolt3ケーブル
- SSD固定ねじ
- ドライバー
- シリコンサーマルパッド
- マニュアル
といった感じ。
ドライバーはケースの開封とSSDの固定に必要になるので、入ってるのはありがたい。
よくオマケのドライバーだと、ねじ山破壊兵器なゴミだったりしますが、コイツは大丈夫です。
ケーブルも、ベンチマークの結果を見るに問題ない。
組み立て(インストール)
マニュアルが付いていますが、日本語表記はありません。
英語か中国語。
まぁ見なくても分かると思いますが。
ドライバーで本体のネジを外して開けて
ssd刺して専用ネジで固定して(ネジ締めないとSSDが浮く)
サーマルパッドを載せて
蓋締めて、ネジしめてケーブル繋げば終わり。
あえて言えば、静電気注意?
TFM2T3-G40との違いは分からん
購入前、個人的に気になったのが、ORICOのNVMe Thunderbolt3ケースは、
- SCM2T3-G40
- APM2T3-G40
- TFM2T3-G40
の3種類が出てきます。
違いを調べるため、ORICO Technologiesのサイトなどで仕様を比較したり、LPの内容を比べたりと調べまくりました。
しかし、形状と対応OS以外の仕様は全く一緒で違いは分からず。
スペックを並べてみると一目一緒。
型番 | maxWrite | maxRead | サイズ 重量 | コントローラ | 対応OS | amazon 取扱開始 |
---|---|---|---|---|---|---|
SCM2T3-G40 | 2100MB/s | 2300MB/s | 101 x 41mm 88g | JHL6340 | ・Win ・Mac ・Linux | 2019/12/4 |
APM2T3-G40 | 2100MB/s | 2300MB/s | 99 x 39mm 70g | JHL6340 | ・Win ・Mac | 2020/6/10 |
TFM2T3-G40 | 2100MB/s | 2300MB/s | 101 x 41mm 88g | JHL6340 | ・Win ・Mac | 2020/6/10 |
APM2T3-G40とTFM2T3-G40は取り扱い開始も同日。
出っ張りの有無しか違いが見られません。
SCM2T3-G40はamazonでの取り扱いが早いので、おそらく先に出た製品なんでしょう。
そしておそらく、後続の2製品は見た目以外は同じと思われます。
で、結局。
もう見た目の好みでええんちゃうかな?ということで、私はフラットなAPM2T3-G40を選択しました。
ゾゴックみたいなSCM2T3-G40が一番冷えそうだけど、品切れだった。
まとめ:ちゃんと作られている製品だと思います。
以上、ORICO Technologiesの Thunderbolt 3 NVMe M.2 SSDケース【APM2T3-G40】のレビューでした。
ベンチとしてはWrite:1915.1MB/s、Read:2111.2MB/sと、ケースがSSDの足を引っ張ることなく性能を引き出せているようす。
筐体のアルミも厚みがあって加工精度も悪くないし、NVMeの懸念となる熱に関しても、アルミ筐体で放熱して、熱が籠もって温度が異常に高くなることもない。
結論、キッチリと作られている製品だと思います。
残る懸念は耐久性。
まぁこれは使って時間が経たないと何とも言えませんが、私はフリーランスで引きこもりなので一日中稼働。かつ1案件で数ギガぐらいの容量使うのが何個も回るので、それなりの負荷が毎日続きます。
2020年10月15日から使用開始。
ぶっ壊れたら報告しますが、報告なければ大丈夫ということで。
Thunderbolt製品は高価なので、他の製品を買って比較することはできませんが、ORICOのTB3-NVMeケースは、現状ではアリな製品と思います。
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